ヒルデガルト・フォン・ビンゲンについて

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンについて


中世ドイツの薬草学の祖であり、「ラインの巫女」「トイトニアの女予言者」などと呼ばれたヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、中世ドイツの女子修道院長、神秘家、神学者、作曲家など様々な肩書を持つ、キリスト教会の歴史において最も学識のある女性の一人と言われています。2012年にはバチカンより聖人に列聖され、教会博士の称号を与えられました。

ヒルデガルトは、1098年にラインヘッセン、アルツァイ近郊のベルマースハイムに、貴族の家庭の10番目の子供として生まれました。8歳の時にベネディクト派修道女ユッタに預けられ、後に正式に修道女となります。

彼女の代表的な神学書「スキウィアス(神の道を知れ)」は、彼女が42歳の時に受けた幻視体験で見聞きしたことを書き留めるよう告げられて書いたものです。彼女は、77の聖詠歌、賛美歌、聖歌集や歌劇も作曲しており、作者が知られた道徳劇(歌劇)としては最古と言われる「Ordo Virtutum(諸徳目の秩序)」も製作しています。

他にも、自然科学についての著書「フィジカ(聖ヒルデガルトの医学と自然学)」、医学に関する著書「病因と治療」、神学に関する著書「Liber Bitae Meritorum(人生の功徳の書)」や「Liver Divinorum Operum(神の業の書)」などを執筆しています。

食に関してヒルデガルトが果たした役割は、食事の正しい取り方や食生活を含めたすべての面で節度ある生活を送ることの重要性を説いたことです。

彼女は、食事をするということは単に空腹を満たすためだけのものではなく、健康を維持し生活の質を向上させるためのものでなくてはならないと考えていました。

まさに人間の体は口にした食べ物から成っており、自らが口にした食べ物で健康が増進されることもあれば損なわれることもあるのです。






ヒルデガルトの食の教えとは

ヒルデガルト治療学は、食事法、ハーブ療法、宝石療法、デトックスと精神療法から成り立っています。それらの中でも最も重要であるのが食事法です。病気が発症する前の芽にいち早く気づき、その芽を摘み取り、健康を取り戻すための手段となるのが食生活の改善です。

「人は口にした食べ物から成りたっている。」

ヒルデガルトは、食事はどんな薬よりも重要であると考えていました。