中世修道院のビール醸造とヒルデガルト

ヒルデガルトのお食事会の企画を一緒に行っていた森本さんが翻訳された本です。

中世ドイツの時代、ビールの醸造に魅せられた修道士の物語で、当時の修道院でのビール醸造の歴史も描かれていて非常に興味深い内容です。

物語にはヒルデガルトも登場します。ビール醸造担当の修道士の見習いとしてビール醸造作業をしていた頃の主人公が、ビール醸造の師匠の修道士とともにホップを加えてビールを作ります。

初めて見る草。それはヒルデガルト・フォン・ビンゲンがホッフォーと呼び、その効能を書き残した草らしい。そして試しにホップを加えてビールを作ってみると、同じ時期に作ったビールが腐ってしまったのに、ホップを加えたビールは腐っていなかった。

ヒルデガルトは確かに「フィジカ」でホップについて、「これの苦みはこれを加えた飲み物の腐敗を抑えて、長持ちさせる。」と述べています。実に興味深いです。

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聖ヒルデガルト料理研究会

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