ヒルデガルトのエネルギークッキー

クリスマスが近づくと何故か食べたくなる、ヒルデガルトのエネルギークッキーを久しぶりに作りました。

スパイスのシナモン、ナツメグとクローブを加えて作る、ドイツでは「エネルギークッキー」と呼ばれていますが、「喜びのクッキー」とも呼ばれる、ヒルデガルトのレシピの中で最も広く知られているものです。

このクッキーは、現在ではスペルト小麦で作るのがお決まりになっていますが、「フィジカ」でヒルデガルトは、シナモン、ナツメグとクローブのスパイスに全粒小麦粉と水で小さなクッキーを作りなさいと述べており、スペルト小麦でとは述べていません。

現代になり、ヒルデガルト治療学を復活させたヘルツカ医師は、ヒルデガルトがスペルト小麦は最高の穀物と述べているからか、ヒルデガルト以上にスペルト小麦の健康効果に気づき、ドイツで栽培さえもされなくなったスペルト小麦の復活に力を入れました。そのようなヘルツカ医師の活動によって、このクッキーはスペルト小麦粉で作られるようになったのではないかと考えます。

ヒルデガルトは、このクッキーは、気持ちや心を落ち着け、心や機能が低下した五感をほぐし、快活にすると述べています。

「中世修道院の食卓」でも、このクッキーのレシピが紹介されています。