ヒルデガルトの聖人伝「Vita Sanctae Hildegardis」

1179年90月17日のヒルデガルト亡くなった時、空にはきらめく光が十字架のような形をして輝いていたそうです。

ヒルデガルトの死後に書かれた彼女の聖人伝「Vita Sanctae Hildegardis」には、次のように書かれています:

こうして祝福された修道女は、しばらくの間、重い病で苦しんでいたが、その人生の82年目、10月のカレンズの前の15日目(9月17日)に、現世の苦しい牢獄から解放され、心から待ち望んでいた天国の伴侶のもとへと、幸せな旅立ちを遂げた。神の次にヒルデガルトがすべての喜びであり、すべての慰めであった修道院の修道女たちは、最愛の修道院長の葬儀に参列した際にはひどく嘆き悲しんだ。…しかし神は、ヒルデガルトがこの世を去るときでさえも、彼女が神の前でどれほど偉大な立場にあったかを、奇跡を起こすことではっきりと示された。

この光の中で、最初は小さかったが後に巨大な大きさに広がっていく、大きくなっていく赤い十字架がはっきりと見えるようになった。その赤い十字架の周りには、さまざまな色の無数の円があり、その中に、小さな十字架の形が、一つずつ、同じように赤く光りながら、形作られていったが、これらの十字架や円は最初の赤い十字架よりも明らかに小さかった。十字架が空に広がっていったとき、その幅はより東に傾き、この世を去った聖なる修道女のこの世での住まいがある東の方に曲がっていくように見えた。このしるしは、神が天で最愛の人を照らしている輝きがどれほど輝かしいものであるかを示されたのだと信じるに値する。

Vita Sanctae Hildegardis by Theoderic of Echternachより

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