ドイツのナーエ地方のワイン

ヒルデガルトの縁の地の近く、ナーエにある醸造所で作られたワインと聞いて購入してしまった白ワインです。

これで、ヒルデガルトのエリキシルも作ろうと思います。

ワインの原料となるブドウについて、ヒルデガルトは「フィジカ」で「葡萄の木には燃えるような熱と湿がある。その熱は、葡萄の樹液を他の木やハーブにはない味に変えるほど強い。」と述べています。

ヒルデガルトに縁のあるライン川、モーゼル川やナーエ川沿いの地域は、ヒルデガルトが生きていた時代からすでにブドウの木が栽培されて、ワインの醸造が行われていたそうです。

「ローマ時代から今日に至るまで、ライン川やモーゼル川の河岸、そしてプファルツ地方ではブドウの木が栽培されている。ローマ時代の農業技術は、すでに高度に発達していた。ローマ帝国の崩壊後、この文化は失われた。ワイン文化が復活するのは、ワイン法(Captulare de villis)を制定したカール大帝の下のフランク族の時代になってからである。ブドウ畑は、貴族、教会、修道院が所有していた。12世紀のヒルデガルトの時代には、ブドウ栽培が広く行われるようになっていた。

…ワインは病気を引き起こすことのない飲み物になり、食物を保存するのに優れていること、そして、特に薬草から植物のエキスを抽出するための溶媒として最適であることをヒルデガルトは知っていた。

彼女によると、ブドウの木からは、幹からの樹液、灰、緑の葉から搾った汁、ブドウの実、ワイン酵母などのより有用な産物さえも得られるという。これらはすべて、治療に役立つものであったようだ。また、濃縮させたブドウの果汁は、飲み物や食べ物を甘くするのに申し分のないものになった。ヒルデガルトがライン川沿いのビンゲンに移り住んだことは、彼女を当時のブドウ栽培と貿易の中心地に引き寄せることになった。」

「The Hildegard of Bingen Pilgrimage Book」より

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