スペルトコムギのお粥

スペルト小麦のお粥、Habermusです。

ドイツでヒルデガルト式断食セミナーで、断食後の回復期の朝食は毎日これを食べていました。シナモンパウダーをかけて食べるのが私のお気に入りでした。

ヒルデガルトは、健康のためHabermusを食べることを勧めていたそうです。なのでドイツのヒルデガルトの食事療法の本に、このお粥はよく登場します。

このHabermusは、BrenntarもしくはSchwarzer Breiとも呼ばれ、ドイツのシュヴァーベン地方の主食だったそうで、炒ったスペルト小麦粉やオート麦粉を水とミルクで煮て作るのだそうです。

1540年、中世後期の頃にあたるでしょうか、シュヴァーベン・ジュラ地方の人々は、このお粥のおかげで飢餓から救われたそうです。

ですが、ここ何十年間の間に、かつては主食として食べられていたこのお粥は、ドイツでもほぼ忘れ去られてしまった食べ物になってしまったそうです。

けれど近年の健康や栄養への意識の高まりで、ヒルデガルトが再び脚光を浴び知られるようになったように、めでたく復活したようです。

最近では、このお粥は「ドイツのスローフードの団体」(そんな団体があるんですね!)が「地域を代表するほぼ忘れられた食べ物」として「ドイツの味の箱舟」に加えられたそうです。

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