ヘルツカ医師とヒルデガルトの肖像画

「聖ヒルデガルトの治療学」の著者ヴィガード・シュトレーロフ博士の治療院に掛けられているヘルツカ医師とヒルデガルトの肖像画です。先月行った講座でヘルツカ医師について質問を受けて、この絵のことをふと思い出しました。

ヘルツカ医師は、長年忘れ去られていたヒルデガルトの著作物に注目し、第二次世界大戦後にドイツの都市コンスタンツのクリニックで、ヒルデガルト療法を取り入れた治療を始めた、現代の「ヒルデガルト治療学の父」ともいえる方です。スペルト小麦の普及にも非常に尽力されました。もしヘルツカ医師がヒルデガルトの著作物に目を止めなければ、ヒルデガルト治療学は復活することなく未だに忘れ去られていたかもしれないですね。

絵には、ヒルデガルトの医学を熱心に研究されているヘルツカ医師。そんなヘルツカ医師を、著書「スキウィアス」を手にしたヒルデガルトが背後から見守っている様子が描かれています。ヒルデガルトはヘルツカ医師を見えない形でサポートしていたのでしょうか?

ヘルツカ医師については、「中世修道院の食卓」で短いコラムを書かせてもらっています。こちらも是非ご覧いただきたいです。

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聖ヒルデガルト料理研究会

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