ヒルデガルトの生涯を詩で表現

ヒルデガルトに魅せられたオーストラリアの詩人が、ヒルデガルトの人生を詩で表現した本を出版しました。とても美しい詩で、彼女がヒルデガルトについて書いた詩を読んでいると、その時のヒルデガルトの様子が頭の中にリアルで浮かび上がってきます。

彼女はこの本で、オーストラリアの2つのブックアワードを受賞しています。

↓の詩は、ヒルデガルトがユッタと共にディジボーデンベルク修道院におもむくときの様子が描かれている詩です。これを日本語に訳したので紹介したいと思います。


西暦1112年11月

ラインラントの月が氷の道を縁取り、

制服姿の使用人や農民の一団を照らす。

ヒルデガルトは背筋を伸ばして

若い元気な馬の上に座っている

彼女の14年間はずっと疑問にあふれていた。

彼女のおしゃべりと、夜明けの氷の音のほかに、

持参金を積んだ荷車が列をなし

フーフーと息を吐きながら馬が不規則に震えている

私たちの旅はどのくらいかかるの?

彼女は尋ねる

修道院での新たな生活を強く望んでいる、

高価なガウンとヴェールを身にまとったユッタが、

滑らかな馬具の仔馬に乗って優しく言う、

儀式の準備に間に合うように、正午までには到着するでしょう。

修道士たちは私たちを喜んで迎えてくれるかしら?

ヒルデガルトは、師であるこの美しい女性に同行できることを誇りに思いながら、

こうつぶやいた

もちろん。私たちの家族は寄付をした

修道院は礼拝堂に隣接して建てられた、

私たちの庵を用意してくれています

私たちはともに、この世で死することができるのです

キリストの花嫁となるために

Hildegard of Bingen A poetic journey by Colleen Keatingより

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