先日紹介したヒルデガルトの神学書「Scivias(道を知れ)」から、ヒルデガルトがSciviasを書き始めるまでに、彼女が子供の頃から見ていたビジョンについて述べている部分を紹介したいと思います。
書き始めるまでのビジョンについて:
私は子供の頃から常にビジョンを見ていたが、黙っていた。
その後、私はこれらのことを修道院で共に暮らす仲間のごく少数の人だけに話した。神が私に声を上げるべきだと判断したときまで、私はそのことをほとんど隠してきた。
私は眠っているときや夢を見ているときにこれらのビジョンを見なかったし、幻覚を見ていたわけでもない。肉眼で見たわけでも、顔の横にある耳で聞いたわけでもない。 それらは決して単純に見たり聞いたりすることから生じたものではない。
いいえ、私は完全に目覚めていて、心でそれらを見た。私は内なる耳を通してそれらを聞いた。これは神のご意志だった。
理解するのが難しいかもしれないが、それが事実なのだ。
私が責任能力のある年齢に達したとき、神の声が私に歌いかけた:
私は生ける光。私は苦しい時期をもたらし、地上でお前を卑しめてきたが、偉大な神秘を見せるためにお前を選んだ。お前はしばしば落ち込み、気が弱く、自信がない。真面目であるがゆえに罪悪感を感じ、慢性的な肉体的苦痛はお前に深い傷跡を残した。しかし、神の深い神秘も、謙虚さと同じようにお前に浸み込んでいる。だから、さあ、お前は自分の内なる目で見たこと、内なる耳で聞いたことを、他の人にわかりやすく説明しなければならない。
お前の告白が、彼らを助けることになる。それは他の人々に創造主を知る方法を学ばせることになるだろう。彼らはもはや神を崇めることを拒むことはないだろう。
その声は、手が震え、列挙することさえできないほどの病気でトラウマを抱えているにもかかわらず、(傷心のもろい人間である)私に、書き始めさせた。
この務めを始める時に、私は生ける光に目を向け、「ですが、何を書き留めればいいのでしょう」と尋ねた。その輝く光は、「シンプルであれ。純粋であれ。見たこと、聞いたことを書き留めよ!」と私に命じた。
Scivias(道を知れ)
St. Hildegard von Bingen, Dovtor of the Church
by Carmen Acevedo Butcherより
聖ヒルデガルト料理研究会
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