「Hildegard of Bingen Selected Writings」より、シェーナウのエリザベートへの手紙の一部を紹介します。
シェーナウのエリザベートは、ヒルデガルトと同じ時代に生き、彼女のように幻視を体験することのできた修道女です。この手紙でヒルデガルトは、ヒルデガルトよりもはるかに禁欲主義的なシェーナウのエリザベートを心配し、過剰な禁欲生活に向かうことによる肉体の危険性を戒めています。シェーナウのエリザベートの禁欲主義は、ヒルデガルトに彼女の師ユッタを思い起こさせたのでは?:
「私は、単なる女性であり、脆い器であり、これらのことは私ではなく、聖なる光が話すことです。人間は神がご自分のために作られた器であり、神の御業がその中で完成されるように、神の霊感で満たされている。神の活動は人間の活動のようなものではなく、神の命令を下すことによってすべてが完成されたものになる。
…さあ、もう一度聞きなさい。神の御業を完成させたいと願う者は、自分が人間であるため、自分が壊れやすい器であるという事実に常に注意を払い、自分が何であるか、そして将来どうなるかを見つめるべきで、天のことは天に任せるべきです。なぜなら、彼らは天から引き離されたものであり、天のことについて無知であるのに、音を発するだけでそれ自体では働かないラッパのように神の秘密を歌っている。ラッパは息を吹き込んで音を出してくれる他の誰かを必要とするのに。しかし仔羊もまたかつては彼らのラッパであり、今は彼らがその音である(彼らの性格は単純な子供のようです。)ように、心ある者、優しい者、貧しい者、愛を欲している者に、信仰の胸当てを着けさせてやりなさい。
というのも神はいつも、ご自分の意にかなうよう、脆い器が堕落しないように先見の明を働かせて、ラッパを吹き鳴らしている者を厳しく罰する。
娘よ、神があなたを人生の鏡としてくださいますように。しかし、私はといえば、自分の心の貧しさの中にいる。私はとても疲れ、不安と恐れにさいなまれ、時には生ける光からの小さなラッパの音を響かせている。神に仕え続けられるよう、神が私を助けてくださいますように。」
Hildegard of Bingen Selected Writingsより
聖ヒルデガルト料理研究会
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