ヒルデガルトの2冊目の神学書

「Scivias（道を知れ）」の執筆から９年後、生ける光が再びヒルデガルトにビジョンを見せ、２冊目の神学書となる「Liber Vitae Meritorum（人生の功徳の書）」を書き上げるように命じます。

「Liber Vitae Meritorum（人生の功徳の書）」の冒頭で、ヒルデガルトはその時のことを次のように書き残しています。：

「私が60歳のとき、つまり神の受肉の1158年、使徒座から圧力を受けていたとき、そしてフレデリック（バルバロッサ）がローマ皇帝として君臨していたとき、私は天からの声を聞いた。

お前は幼児期から、主の御霊を通じて、肉体的ではなく霊的に、真のビジョンを教えられてきた。お前が、今見聞きしていることを話しなさい。お前がが最初にビジョンを見たときから、あるビジョンは、まるでミルクのように、お前に与えられていた。しかしながら、別のビジョンは、甘く柔らかい食べ物のように、お前に明かされた。さらに、他の食べ物は、しかしながら固く完全な食べ物のように、お前に示された。だから、さあ、お前自身ではなく、私に従って話し、書きなさい。」

The book of the rewards of lifeより